ヒートショックに気をつけよう!トイレ編

2022年12月9日

みなさま、こんにちは!
前回に引き続き、ヒートショックについて大切なポイントをご紹介します。

ヒートショックに気をつけよう!お風呂編

ヒートショックになりやすい人

前回はヒートショックについてご紹介しましたが、ではどのような人がヒートショックになりやすいのでしょうか?

①65歳以上の人

65歳以上の方は特に気をつけましょう。温度の変化に体がついていけず、血圧の大きな変動によりめまいなどを起こしやすくなります。また、足腰が弱くなっているので、転倒や浴槽内で溺れてしまう危険性があります。家族に65歳以上の方がいる場合は、特に注意深く見守ってあげましょう。

②糖尿病・高血圧・肥満

糖尿病・高血圧・肥満は動脈硬化を起こしている可能性が高くなります。血管が狭くなったり、弱くなったりすることで、ヒートショックにより心筋梗塞や脳卒中の危険性が高くなります。

③睡眠時無呼吸症候群・不整脈

生活習慣病などと同様に、睡眠時無呼吸症候群・不整脈に悩んでいる方も動脈硬化になりやすいです。血圧の調整がうまくいかず、血圧が急激に変化することでヒートショックの症状があらわれる危険性があります。

④熱いお風呂が好きな人

熱いお風呂が好き!という方がおられます。しかし、ヒートショック対策としては好ましくありません。熱いお湯につかると血圧が一気に上がり、数分後には急降下するので血管に大きな負担がかかります。

⑤長風呂が好きな人

長風呂は心臓に負担がかかり、入浴中は血圧が下がります。入浴で下がった血圧が入浴後に一気に上がることでヒートショックの症状が起こりやすくなります。長風呂が好きな方は気をつけましょう。

⑥飲酒後に入浴する習慣のある人

飲酒するとアルコール効果で血圧が下がります。入浴すると血管が拡張しさらに血圧が下がります。血圧が二重に下がるのでとても危険です。入浴前に飲酒は控えて、血管に負担をかけないように意識しましょう。もし、入浴前に飲酒した場合はすぐにお風呂に入らず、できるだけ時間を空けることをオススメします。

ヒートショックを起こさないために トイレの場合

ヒートショックになりやすい場所は、浴室だけではありません。トイレでもヒートショックは起こり得るので要注意です。

①室内を温めておく

浴室や脱衣室と同様に、トイレには暖房器具がない寒い空間であることが多いため注意が必要です。他の部屋と温度差をできるだけ少なくすることが大切です。現在は「人感センサー付赤外線ヒーター」や「ヒーター一体型天井照明」など、場所をとらない暖房器具も販売されているので、活用してトイレに設置しましょう。

②寝室はトイレの近くに

高齢者は夜間頻繁にトイレに行くことが多くあります。寒い廊下を通ってトイレに行くだけでも心臓に負担がかかってしまいます。寝室はできるだけトイレに近い部屋に設けることをオススメします。

③いきみすぎないよう注意

排便の時にいきみすぎると、心臓への負担が重くなってしまうので要注意!排便後は急速に血圧が下がるため、血圧の乱高下がヒートショックの原因に。普段から便秘にならない食生活を心がけましょう。


入浴中やトイレ中に、ヒートショックで体調が悪くなった場合、安全対策として身近な人に早期発見してもらうことが何より大切です。特に入浴前に家族や周囲の人たちに声をかけてから入浴する習慣をつけることを心がけましょう。
また、「いつもより入浴時間が長い」「お湯を流す音がしない」「大きな音がした」など、異常に気づいた時はすぐに声をかけるようにしましょう。